紫外線によるヘアダメージ

 

 紫外線照射によって生じるカルボニル基を、これと特異的に結合する蛍光試薬を使って高感度で測定できます。蛍光顕微鏡で得られた像を画像処理したデータをパネル-7に示します。照射時間に比例して蛍光強度は顕著に増大し、高い相関(係数0.95以上)を示しました。毛髪を使用した場合と比較して、ケラチンフィルムでの感度が5?10倍高くなり、再現性もよいことを明らかとしました。現在は蛍光プレートリーダーを使用して測定をして、さらに省力化が進んでおります。カルボニルの形成は紫外線のみでなく酸化処理が原因となるダメージの初期段階で発生するものと考えられております。このため、初期?中期段階のダメージに対応できる原料および製品を評価するのに使用されてきております。

 

パネル-7:紫外線による酸化タンパク質の形成

 

活用例一覧