信州大学大学院 総合工学系研究科 太田和親研究室   

兼担:信州大学繊維学部化学・材料系機能高分子学課程

信州大学太田研究室

Since 2002.4.1
New version
Started on 2008.3.6
Updated on 2012.8.28
Updated on 2014.7.30
Updated on 2016.12.11

研究室案内詳細

研 究 室 概 要

研究内容
 主な研究4つ
van der Waals力の可視化
ディスコティック液晶半導体
マイクロ波加熱高速合成
Flying-seed-like 液晶

 
研究内容詳細(PDF)
有機金属錯体液晶の物性解明と応用(PDF1)
液晶相のX線構造解析法(PDF2)


研究設備(PDF3)

メンバー
 
教授 太田和親
 大学院生・4年生
 卒業生の主な就職先


研究成果
 原著論文リスト
 
著書リスト
 総説解説リス

 学会発表リスト
   
一般発表
   国際会議発表
   招待講演


所属連絡先

ポスドク・大学院進学・卒研希望者の方へ

太田研に興味がある方はぜひ一度,研究室見学に来て下さい.
時間の予約などは電話,メールで受け付けます.

アクセス
JR上田駅から大学まではhttp://www.mapfan.com/を開いて、

住所で探すという欄で「長野県上田市常田3」を入れて頂くのが一番わかりやすいです。


地図

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本研究室は、有機機能材料工学分野の液晶材料工学の研究をしています。

  液晶は1888年に発見された分子構造が棒状の「棒状液晶」と、1977年に発見された分子構造が円盤状の「ディスコティック液晶」とに分かれます。棒状液晶は現在パソコンや薄型液晶テレビに使われており、多くの人の身近にあますが、ディスコティック液晶は1977年の発見以来、約20年間基礎研究のみで実用的応用は全くされていませんでした。しかし、1995年あたりからディスコティック液晶は、今までの液晶画面だけに用いられている棒状液晶とは、まったく異なる分野に応用が期待されて、研究が急速に活発になってきている未来材料です。
  
また、本研究室の太田教授は、1978年以来、有機金属錯体のサーモトロピック液晶研究のパイオニアとして本分野を世界的にリードしてきました。特にディスコティック液晶が発見されてから間もなく、金属錯体コアの可能性に着目し、化学構造が及ぼすディスコティック液晶性への影響を明らかにしました。これらの独創的な研究は液晶科学への貢献として非常に大きなものがありました。さらに、金属錯体の特異な機能 (電気伝導、磁性等) と液晶配向秩序を組み合わせることによる高機能デバイス実現に関しても研究を進め、液晶の表示デバイス以外への応用分野に対しても大きく貢献しました。このような長年の貢献に対し、201696日、太田教授は、2016年度日本液晶学会賞 業績賞を受賞しました。業績賞受賞タイトルは「有機金属錯体液晶の物性解明と応用」です。同賞は液晶研究において特に優れた業績を挙げ、学術あるいは産業の発展に貢献した個人に授与されるものです。
  本研究室では、特に「ディスコティック金属錯体液晶の合成と機能性」の追求を研究の目的としています。現在までに、多数の新規なディスコティック金属錯体の液晶の合成に成功し、数多くの興味深いナノマテリアル超分子集合状態の構造解明に成功しています。